ナカのイチの、ミシンの煙

“ナカのイチ”がヨーロッパ旅行を機に立ち上げたブログ。旅行初心者の方にとって分かりやすい資料になればな~という軽い気持ちのスタートです。お目汚しですがご寵愛ください。他に建物、漫画、映画、怪談(?)など

2017-06

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レヴュー“邪魅の雫”

ようやく京極夏彦の“邪魅の雫”をレヴューできます。

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前の記事にも書きましたが、さすが氏の小説。久々に十分過ぎるほどの読み応えがありました。 さて、余談ですが氏の小説で僕が一番気に入っているのはシリーズ一作目の“姑獲鳥(うぶめ)の夏”ですが、それが本シリーズの記念すべき一冊目で、今作は外伝的なものを除けば9作目です。

このレビューを書くに当たっての、僕からのたってのお願いがあるとすれば、つらく苦しい道のりではありますがここにたどり着くまでにぜひとも前8作品を読んで頂きたい!せめて“姑獲鳥・・・”だけでも・・・

聞き入れていただければ本作は十二分に楽しめます。

では早速書評ですが


 ファンであれば本作は十分面白いことでしょう。なぜならアナタもこのシリーズの“虜”だからです。
 また初の方にとっては読めば読むほど訳が分からなくなっていき、最後のスピード感のあるストーリ展開に驚かれたことと思います。



今回のお話は巻き起こる事件の種類としては“連続毒殺事件”です。

次から次へと連鎖していく殺人事件。そしてそれぞれの事件が繋がらない被害者達。

ともすれば“意思をもった毒薬”自体が出会った人々を殺していくような・・・・。

読めば読むほど犯人の存在が見えなくなっていきます。事実が分かれば判るほど事件が分からなくなります。被害者が増えれば増えるほど見えなくなっていく事件。

誰の仕業でどのような結末を向かえるのか・・・



今回のストーリーは個人的には事件的要素が濃く出ており、“妖怪”的な要素が少なかったように感じられます。さらに個人的には鬱な小説家“関口”がいつになく“まとも”であったような感じもします。関口に関していえば毎度悲惨な状態に見舞われていたため本作を読んで少しホッとしましたw
(とはいえ、関口の持つ「闇」の本質も本人の口から見解を聞くことが出来、またそれに対して中禅寺も否定はあまりしなかったので意外な進展だったのかなと個人的に思います。故に今後のシリーズでもその「闇」を抱えている以上、不安・・・というか心配する要素は依然残っているのですが・・・。)

大まかに、ネタバレしない程度のゆるい紹介ですが、主な登場人物は
1.神社の神主にして古書店のオーナー件憑き物落しを生業とする
 中善寺
2.鬱を抱える幻想小説家
 関口
3.人の見た記憶が見える超絶探偵
 榎木津
4.東京警視庁の刑事
 木場 ※今回はあまり活躍せず 
※1~4は皆友人(?)です。
がメインキャストをつとめる昭和の戦後くらいを時代背景にするミステリー小説です。  


このシリーズの小説が他と明確に区別される理由は、言わずもがな“妖怪”という要素があるからだと思います。

かといってオカルトというわけではありません。その理由は小説を読んで確認して欲しいところです。

そして、人々の心の闇を事件を、その“言葉”を“放つ”ことにより終りに至らしめる中禅寺のつかう“憑物落し”がこのシリーズの肝だと思います♪


 私見ですが、この人の小説って最初に手をつけるまで読まず嫌いの人が多いのかも・・・と思っています。かくいう僕もそんな感じでした。僕の場合は友人から勧められて、もっともその友人は“書痴”と形容できるくらいの本マニアなのでそんな彼からのススメであったので、ようやく重い腰を挙げて手にとったのが最初でした。
 グロテスクな暗い表紙と、その訳の分からない分厚さで敬遠していたのですが、内容は・・・といえば
 純然たる、エンターテイメントなミステリー小説である!と。
故に、エロ・グロとか無闇にオジサン向きミステリーとかでは無く、結果女性ファンが多いことでもそれは証明されていることだと思います。
 僕が思うに面白いエンターテイメント小説の条件として、
キャラがたっている
ということをあげたいのですが、この小説、その条件を完璧に満たしておりまして、(個人的には榎木津などは「故・丹波哲郎さん」みたいだな~と思ったりしてますが、どちらのファンの方も気を悪くされると思うのでこれくらいにしておきます。)読んでて人物を頭に描きやすいので、その大量のページ数も読んでて全く気になりません。(京極氏のプロ編集による配慮も大きいと思います。)
そんなか、巻き起こる陰惨な事件なのですが、それに合わさる要素で、京極以前の小説とは一線を画す画期的な存在が件の“妖怪”です。おそらくコノ人以降、これの亜流も発生するであろうと思ったほどの衝撃でした(※もちろん僕にとって!です^^)。そして事件そのものを“終わらす(※解決ではありません)”中禅寺こと“京極堂”の“憑物落し”でさらにビックリ!という感じでした。

なにぶん、ネタバレしないように伏せて書いていることも多いのですが、ミステリー小説という分野のジャンルのレビューなのでその点につきましてはご容赦願います。

だからコノ手の小説って、「一度読んで見ればどうですか?」ってところが僕の正直な気持ちであったりもするのですw

長文駄文で申し訳ありませんでした!
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コメント

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お話に入り込むまで、「これ誰やったっけ??」と
いちいちページを遡って確認しないといけない
愚脳の持ち主(私です)には
とってもありがたかったです!
読むぞ~!!って気になりました^^

先日も宮部みゆきの小説を読んでいて、
本屋さんの社員とバイトの男性が途中でごっちゃになり、
「あれ?刺されて怪我したはずの人が ゴビ砂漠に行ってる?」
と、ストーリーとは全く関係のないところで
悩んでおりました・・・

宮部みゆき読まれましたか?

ちなみに宮部みゆきと京極夏彦は同じ事務所に所属していたりします♪

宮部みゆきで関連ですが、僕は今まで“クロスファイアー”とつい最近“ブレイブストーリー”を読みました。

はてるまさんの読まれている本のタイトル気になります・・・。もし、オススメであればまた教えていただけると幸いです^^

さて、ブレーブストーリーですが、それはレヴューしようかチョイ悩み中です・・・ 

タイトルは

「魔術はささやく」です。
日本推理サスペンス大賞受賞作品だそうですが、
平成元年の作品なのです。ですのでやはりところどころ
生意気にも「あー・・・粗い!!」と思う部分もあったりして。。。

「魔術~」よりも、数年後に書かれた
「龍は眠る」という作品をオススメします^^

ややや!

オススメのご紹介ありがとうございます!!!!

人からのオススメって基本的に安心して読めますから凄く嬉しいです♪

人が集まれば、それぞれ自分とは違うオススメの本を皆さんお持ちなのでそんな折こそ新規開拓のチャンスですね^^

いや、ありがとう御座います♪

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