ナカのイチの、ミシンの煙

“ナカのイチ”がヨーロッパ旅行を機に立ち上げたブログ。旅行初心者の方にとって分かりやすい資料になればな~という軽い気持ちのスタートです。お目汚しですがご寵愛ください。他に建物、漫画、映画、怪談(?)など

2017-10

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聖地バルセロナ~親愛なるガウディー先生~

ジュネーブ(スイス)→夜行列車→バルセロナ(スペイン)
IMGP0993.jpg


ついに来た・・・・・。私にとっての聖地バルセロナへ。 旅のコンセプトとしては必要以上に建築にこだわることなくと言っていたが、バルセロナだけはこだわらせて頂きたい。今回の旅の主たる目的の中で、最も大きく占め、また神聖な場所と位置付けていたまさに私にとって聖地である。いわずもがな・・・アントニオガウディーの建築群のそれが目的である。
     宿の様子はまた番外編にかくとして12:00前から市内へ繰り出す。カサバリイヨの外観を写真に収め、カサミラへ。
カサミラ・・・。まさに夢にまで見たカサミラである。思えばこれを自分なりに消化して学生時代にオフィスビルを設計課題で提出したことがある。その時にガウディー○○という恐れ多いあだ名をつけられてしまったのだが。その時の課題はAAで教授にもコンセプトを含め壇上で絶賛していただいた記憶がある。念願のオリジナルへの謁見である。19世紀末から20世紀初頭にかけての建物で実はパリのエッフェル塔よりも新しい建物なのだが、世界遺産に登録されている集合住宅である。まあこっちとしては世界遺産とかどうでもよろしい。とにかく中を見せなさいという心境である。
  危機的トラブルに遭遇
外観をカメラ小僧のように写真に撮ってサッシの納まり等をチェックしたあと、中に入る。ここでも納まり等をチェックしながら写真をとりまくるも??カメラのバッテリーがない??が、心配無用。予備電池がサブバッグに・・・・アレ?ない?悲惨!!どないしよー!!一応電池の切れる時期を予想してバルセロナで一回交換時期がくるはずと予想してずばり当たったのに、予備電池をメインバッグに入れたまま!!あわてて職員に質問。「ねえ!一旦外に出て、今日中にもう一度中にこのチケットで中に入ること出来ない?カメラのバッテリーが切れて電池買いに行くだけだから!!」が「駄目。また中に入る時にチケットを買いなおしてください。」とのこと。くそー。買いなおすのは良いとしてもまた行列に並んだら他の建物を見る時間が無くなってしまう・・・。で、結局どうしたかといえば、手で電池を握り締めて温める度に撮影一枚分のバッテリーは回復するので一通り中を見まくってここという撮影箇所を厳選し、厳選した撮影箇所で「『電池握り締め作戦』を決行し、一枚一枚必殺の気合で写真撮影をする」という方法・・・。おかげで厳選箇所については全て撮ることが出来た。とり終えた後で他の箇所等とっていたら速攻で完全に電池がなくなってしまったけど。しかしよりによってカサミラの中で電池が切れるとはついていない。
さてカサミラなのだが、外部はもとより住戸内部も公開されているとは知らなかった。なんせここは世界遺産に登録されている集合住宅にも関わらず普通にこの高級マンションで生活している一般人もいるのだから。一戸だけは観光用に空き住戸になっているんだよね。住戸に行くためには上階にあがらないといけないのだが、上がる動線に並んでいるときに職員から英語で何か質問されるがわからない。何回か聞き返していたら「日本人ですか?」と聞かれた。そうだと答えたらいきなり日本語で「階段にしますか?それともエレベーターにしますか?」っていわれた。日本語でいきなり言われたのに驚いたが、「階段」という単語は中学生の時に置いてきたままの自分にも驚いた。もち聖地巡礼は階段でしょう。しかし19世紀末に立てられた建築物だけあって、機能面についてはちゃんと近代建築を感じさせる設備である。建物内にはエレベータもあるし排水対策もしっかりとなされている。住戸の窓だってしっかりとシャッターが納まる様になっている。ウネウネした内部は平面図で見れば細胞の集合の様。意外だったのが図面で見るほど内部の印象はグロテスクでなくまさに高級集合住宅といった様相。光も内部吹抜けから降り注ぎ明るいし、部屋の一つ一つはちゃんと家具が納まる様になっている。想像していた世界ではウネウネしすぎて家具の納まり悪いんじゃねーのかなと思っていたのだが、主となる部屋はちゃんと間取りが取れている。特筆すべきは住戸の天井である。モルタルを均して意匠をつけているのだがなかなか今日の設計では見ることの出来ない方法だ。かといって違和感は全くなく、何故だれもコレをみて真似しようといないのか不思議に思うくらい優雅である。ドアのデザインも曲面をうまく使っている。ガウディーの曲面はともすればグロテスクなものと勘違いする人もいるのであろうが、それは間違いで特にカサミラについては全てが優しい優雅なデザインという印象を受ける。タイルの張り分けや巾木の納まり等も見ていたのだが、誤解を恐れずにいえば適当。しかし全体の雰囲気なのでガシッと完璧に納められているよりはるかに味がある。ヨーロッパのホテル等にとまっていてもやはり同じ様な印象をうけるのだが、今の日本の建物って何か間違っていないか?売り手も住み手も精神的に成長する必要はあるし、その余地はまだまだあると思う。特にヨーロッパにきてそう思う。発見や感動を伴いそのまま屋上へと向かう。最上階の雑誌や書籍でみた双曲線ヴォールト天井の空間は現在ガウディー博物館になっている。展示品や模型もさることながら天井の形や空間の構造を主として鑑賞。その後屋上にでたら、書籍でよく見た奇怪な煙突群。今までのカサミラの印象とはことなり少しグロテスクとガウディーの狂気性みたいなものを感じる。卑猥な表現をすればその煙突群は男性性器が隠れたモチーフになっているらしい。ガウディーは一説によれば生涯童貞であったとのこと。そのコンプレックスが彼の作品には現れているのではという見方もあるらしい。と、ここで街の様子を眺めていたら、「おお!!あそこに見えるのはサグラダファミリアでは!?」次の目的地、サグラダファミリアが見える。心臓がバクバクいっていたらさらにその先になにか異様なビルが見える・・・。ん????なんか見たことがあるぞあのビル???気になりながらもサグラダファミリアへと歩をすすめる。街には地下鉄が張巡らされているがまだ使わず。とりあえず歩いて目的地に近づくことが楽しい。あと正直地下鉄のることはまだ少しびびっていることもある。まあ明日は地下鉄に乗らざるを得ない場所にいくのだからその時に初のメトロ体験といこう。
      サグラダファミリア・・・・。カサミラに続き・・・。夢にまで見た建物である。心臓の鼓動が激しい。学生時分から一生に一度本当に行きたいと思っていた場所に訪れることが出来るということは、今の自分はどんなに幸せなことであろう。電池も買ったし準備も万全である。メモリーカードのチェックも怠っていない。外周を回り写真を撮り、いざ内部へ。今もって建設中というのが良く分かる。内部には鉄骨架台が設けられそこかしこに設置する彫刻や職人さん達がひしめき合っている。しかしでかい。至る所に自然をモチーフにした造形が見受けられる。ガウディーの語録には「芸術は新たに生み出すものは何一つとしてない。全ては自然の中に存在している。」といった言葉が確かあったはずだが、まさに言葉とおりである。ガウディーのセンスでまとめられた自然をモチーフにした意匠はうまくガウディーというフィルターに通され、嫌味も無く自然に私達にその姿を見せてくれる。自然をモチーフに作品を作るということは難しいと思う。そのまま使えば、単にそのままという印象すら与えかねないつまらないデザインになってしまうと思うし、かといって余り抽象しすぎていても専門家はあーだこーだと解説したがるが一般の人々には無意識にでも伝わらない。誰でもそれと分かる意匠。しかしその人でしかなし得ないセンセンスでまとめられた芸術性。ガウディーという建築家はまさにスペインが生んだ唯一無二の歴史に誇る天才だと思う。また構造にしても吊り下げ実験から導き出したその構造体は見ているだけで緊張する。この柱一本一本は全て上からの過重の流れを受け止めているのだなと感じれば、手で触るその柱一本一本にも畏怖の念がこみ上げる。塔の屋上へはエレベーターで上がることも出来るが、何をふざけたことを・・!!階段にきまっておるわ!!440段という階段を上っていくが、下をふと見る・・・。おお!!これは!!書籍で見たよ!!見たよぉぉー!!螺旋の幅は変わらないが遠近法により消失点へとむかうその螺旋形状はまさにカタツムリや巻貝の殻。ガウディーってホンとにこれ計算して設計したんかな??と疑いたくなるような見え方。ミケランジェロのダビデ像以来、その人の頭の中を想像したら怖くて鳥肌が立つ。あと、単純にその塔の高さでも若干高所恐怖症の気があるので鳥肌が立つ。塔に登りガウディー建築を堪能していたらまた先程の気になった巨大建物が遠くに見える??表現するなら街から飛び出したガラスのトウモロコシといったところか。「どっかでみたことあるねんけどな~?ノーマンフォスターやったけ?でもあれはイギリスかどっかにあったはずやし・・・。とりあえず距離どれくらいあるか分からんけど、ガイドブックの地図外で地下鉄も最寄駅わからんからこの際歩いて行ってみよ!」ということである。引き続きサグラダファミリアを彫刻制作工房も含めて見学。密度の濃い時間を今日は午後からずっと過ごしている。次はガラスのトウモロコシに向かうことにする。
      ひたすら歩く。巨大な建物なので開けた場所に行けば方向が確認できるのでひたすら目指して歩く。日本であればどんな感じなのかな?淀川沿いを散歩していたら遠くにスカイビルが見えたからとりあえず歩いて目指してみるといった感じに近いかもしれない・・・。歩き倒して到着。付近にスラム街みたいな街もみえるので少し緊張。とりあえず中に入る。用途はどうやらオフィスビルらしい。外壁のガラスのルーバーは稼動するようだ。遠くから見たら不思議な光をはなっている。内部は内部で不思議な未来感がある。映画の近未来世界にきてしまったような不思議な光。意を決してガードマンに問う。「この建物だれが設計したかしってる??」知らないとのこと。自分的に知らないで立ち去ることが納得できないのでひとしきり内部と外部を見学してから、おそらく勤めているであろう知的そうな女性職員が数人で外にタバコを吸いに出ていたので再度アタック!「すみません。この建物だれが設計したか知ってますか?知ってたら教えて下さい。」数人話し合って出た答えが「ジャンヌーベルよ。」・・っっっっ・・・・キタぜー!!再びジャンヌーベル。最初ノーマンフォスターかと思ったが、僕が記憶しているその作品はスペインになかったはずと、稼動ルーバーと内部の洗練された現実味のわかないデザインを見てもしかしてヌーベル建築かも・・・、と思っていたがドンピシャ!喜びの表情を隠すことなく「ホンとに!?ありがとう!!」とお礼を言って再度見学。
      犬も歩けばとは良く出来たことわざだなと思いながら宿へとむかう。自分自身としてもジャンヌーベルかもしれないという予想が作品をみてつけれたので、おお~見る目あるじゃん!と少し悦に入ってました。
      今日一日の見学はこれにて終了。晩飯食べて明日は少々バルセロナから郊外へむけて地下鉄、市営電鉄を乗り継いでコロニアグエル教会堂へ向かうことにする。
番外編
             自分のプライドに負けて安全優先で泊まったと勘違いしていた日本人宿。しかし、それは本当に自分の勘違いであり、正直泊まってよかった。旅も現在約1/2経過し、毎日休むことなく朝は早く起きて(6:30~7:30が平均起床時間)歩きつづけている。肉体的にもそうだが精神的にも目に見えない疲労がでている。その時に泊まった日本人宿である。治安が悪いと言われていたバルセロナだが非常に安心して宿の内外で過ごすことができるのも情報交換が日本語でできるからだ。宿にとまっている人はほとんどGW休暇を利用してサッカー観戦にきている人たちばかりだったが、中には僕と同じ様に会社を退職してきている人もいれば語学留学で3週間以上とまっている女性もいる。有名な漫画家先生も泊まれば、スペイン・トレド在住の語学留学生も休日を利用しにきたりする。ドミトリーであるがこんなに安心して泊まれることは今までの旅にはなかったことだ。夜、バルセロナのおいしいレストランを紹介してもらおうと思い、自分と同じく会社を退職してサッカー観戦にきていたN氏といっしょにお勧めのレストランを食べに行く。ある程度格式の高いレストランも二人で入れば安心である。行列のできていたレストランだが、二人であることをN氏が伝えると、その後はごぼう抜きでレストランの中に通してもらえた。めちゃラッキー!!前菜はスモークサーモンを頼んだが、その弾力といい、風味といい、日本で味わったことの無いうまさ。その後セカンドオーダーのパエリアがくるが・・こいつも激ウマ!!スペイン念願のパエリアであったがうますぎ!!デザートの『クレマカタラナ』。これはプリンの超甘いバージョンといえば想像つきやすいかもしれないが激ウマ!!一日の締めくくりであるディナーをおいしくいただけると全てが癒されるのは旅に出てからの常である。しかしヨーロッパにきてからこんなにうまいものずくしの外れ無しをレストランでオーダーしたのは初めてだったような。ひとしきり食べた後で、勘定は割り勘ですまし店を後にする。その後夜のバルセロナをしばし観光名所散歩して宿に戻る。治安が悪くても二人いれば心強いものである。
日本人宿を敬遠する旅行者も多いと聞くし、僕も前もってそういう情報を入れていたから実態を見ずに敬遠していたのだが、考えてみれば自在に現地語や英語を操れる人ならいざしらず、そうでないひとが一月以上の長期旅行をする場合は一度立ち寄って、日本語で情報交換をすることを勧める。旅の精神的な疲れもほぐれるし。ただ宿にもよると思うが、僕の泊まった宿は非常に居心地が良すぎて住み着いてしまいそうになる。二泊する予定を三泊にして下さいと言いそうになる。明日旅立とうと思った決意が次の日になれば、また、「やっぱり明日旅立とう。」という風になってしまうような雰囲気である。家にいるような居心地の良さというか、よどんだ心地良さ、と言えば宿の人に対して失礼になるし、それは旅行者の資質によるところであるわけなのでが。だけど、僕としては旅の1/2くらいで一度くらい情報交換をかねて宿泊してみることをお勧めする。あとスペインはガイドブックには首締め強盗がいると書いてある。また宿にも大使館発行の「最近起きている日本を狙った犯罪集」みたいなチラシも張り出されてある。首締め強盗とは、気絶するまで旅行者の首を締めてその後下着の中までまさぐられて金品を強奪するといった類のもの・・・・・・。・・・・・って!・・・シャレなってないやん!!現時点では最もその犯罪の多いマドリッドとついで多いコルドバには行かんようにする。バルセロナには来てしまったというか、くる必要があったのでしかたなし。
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インドアであったりアウトドアであったりといった感じですが基本はインドア派なのでしょう。無駄に街を散歩するのは好きです。
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