ナカのイチの、ミシンの煙

“ナカのイチ”がヨーロッパ旅行を機に立ち上げたブログ。旅行初心者の方にとって分かりやすい資料になればな~という軽い気持ちのスタートです。お目汚しですがご寵愛ください。他に建物、漫画、映画、怪談(?)など

2017-10

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書評“新世界より(著:貴志 祐介)”を読んだ 

油断すると、更新がひと月空いてしまうことがナカナカに驚かされます。

う~んイカンな・・・と思いながら久々更新します♪

今回はコレ!
新世界より
 
“新世界より” 著:貴志 祐介

画像は“上”だけですが、もちろん下巻も読んでます。
そして上下巻1000ページを超えますけど、二日で読んでしまいます。

それだけ面白かったということ。

第29回日本SF大賞受賞



ジャンルはSFですが、さすが上下巻のハードカバー。

どハードです。帯にはハリーポッターを引き合いに出してましたが、もちろん興味を引くためでしょうが、帯に興味を惹かれて買った人って本書読みながらドギモ抜かれたんじゃないでしょうかw

簡単に説明しますと

現在より1000年後の日本が舞台の物語。
その世界は核兵器をも凌ぐ力“呪力”を持った人々が生活する一見おだやかな世界。
イニシエーションを受け子供たちは呪力に目覚め、そして本格的に呪力を学びながらも大人になっていきます。
しかし、社会に暗い影を落としている伝説の“悪鬼”と“業魔”の御伽噺、そして、呪力を持った人々を神とあがめる、人語を理解する知能を持つ“バケネズミ”達の存在ならびに様々なミュータントの存在が、徐々に平和な世界の輪郭を、読む我々にも違和感ある世界であると認識させてくれます。
そうなると読み手の我々にも沸いてくる疑問。
現在の世界から1000年の間に、いかに人々は呪力を得たのか?呪力のない人々は登場しないがどこにいったのか?なぜ文明は退化し、かつ、世界中の人々は郷単位で孤立し、お互いの交流があまりない世界になったのか?

それら疑問は、読者と同じスピードで本書の主人公達も感じ、そして、読者の読むスピードにあわせて、またひとつ、またひとつ・・・と主人公達の手によって謎の解明されていき、物語が加速度をましていけば、読者も主人公も後戻りが許されない状況になり、すべてを読み終えた後に、夢でうなされるような ど級の面白作品です!


紹介していたらまた読みたくなってきました。
次回はバケネズミの視点で読んでみたいなぁ。

この作者、貴志祐介氏の頭の中ってすごい世界だと思いましたよ。
語弊もあると思う比較ですが、同じく僕の好きな作家の伊坂幸太郎氏の作品ってある意味わかりやすいんですね。

アチラは作者の綿密な物語の設計図があり、その一つの作品が完結するための明確な役割を全ての人物が明確にそれぞれ持っているので、意外と思われるかも知れませんが、ぼくはあの人の作品を“理系の人の作品”と認識しているんですね。

ただ、この世界観が描けることで、創造という意味では貴志氏の方が抜きん出ていると思いました。


いつか出るであろう文庫本を待つもよし、ですが、いつかはいろんな人に読んでもらいという本書。
と書けば少し嘘かも。

読む人選ぶかなぁ^^


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