ナカのイチの、ミシンの煙

“ナカのイチ”がヨーロッパ旅行を機に立ち上げたブログ。旅行初心者の方にとって分かりやすい資料になればな~という軽い気持ちのスタートです。お目汚しですがご寵愛ください。他に建物、漫画、映画、怪談(?)など

2017-10

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「ガダラの豚」をレビュー



ガダラの豚

著者は 故 中島らも 氏 です。

コレは、紛れも無く、氏が「プロ」に徹して書いたエンターテイメント小説です。 

中島らも氏は、知る人ぞ知る!といった感じの関西サブカルチャーの親分であったと思います。
関西方面のサブカル分野では、誰がどんなにヤンチャをしても「中島らも」という親分がいるからこそ!という雰囲気みたいなものがあったような気がしてます。

そんな氏に対する評価というのは、その豊富な自身の体験談をつづった珠玉のエッセイの数々や、また時たまTVに登場する時の「あやしいオッサン」、という印象しかない方もいらっしゃるのかどうかは、分かりません。はたまた、劇団「リリパットアーミー」初代座長という肩書きを知っている人もいるかもしれません。

しかし、あえて声を大にして言わしていただくと、

小説が面白い です。

氏の小説のなかでも、個人的には大好きなものもあれば、イマイチ・・と感じるものもあり、さて、とりわけオススメするのが

「ガダラの豚」です。


ジャンルは  SFものですが いつものごとく紛らわしい呼び方で書くと

呪術バトル冒険娯楽小説 です。


文庫本は三冊なのですが、各巻にはそれぞれ実は明確にテーマがあり、

1巻目:インチキ宗教あばき、超能力の種あかし
2巻目:アフリカを舞台にした大冒険
3巻目:サイキック呪術バトル!

といった感じです。
もう見るからに娯楽エンターテイメントという感じなのですが、モノが呪術バトルといったものだけに、ありきたりなテーマと考えて、読んでみればその認識の甘さに気が付きます。

その綿密な取材と、膨大な資料に裏づけされた「アフリカ」の世界、風俗、民俗学、世界観、そして古来より続く「呪術」というものについて。

氏が、それほどまでに資料と取材を重ねた本書であるので、もうコレ自体が1つの資料になってしまうのではないかといわんばかりの情報です。実際、文庫本の後書きでもアフリカ民俗学研究者が「素晴らしい」と評価されていたと思います。

もともと故・中島氏は、「小説は同じテーマで書くことはしない」と公言されているので、これを読み終えた後、「えー、もうこんな小説書いてないの?」という少し残念な気持ちになる人もいるかもしれません。
 氏いわく自身は作家ではなく「職人」であると。
四角い箱があれば隅々まで完璧に納めるタイプ。
と、仰っているいる理由が、この本を読めばよく分かるかと思います。
(ただし、個人的には氏の「バンド・オブ・ザ・ナイト」などは職人というよりも「作家」という一面が濃く出ているような気がします。)


難しいことは考えず、とにかく小説を楽しみたい!といった方には問答無用で本書をオススメさせていただきます!
(有る意味、小説というよりも娯楽映画を見ているのに近い感覚があるかもしれません。) 
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